リハビリテーション

脳卒中後遺症、骨折、関節リウマチ、難病疾患、脊髄損傷、呼吸不全、心疾患など
あらゆる疾患の全てのステージ(急性期、亜急性期、 回復期、維持期)に対して、
リハビリテーションを行っています。

リハビリテーションとは?

リハビリテーションというと、いわゆる「訓練」の部分に目が行きがちです。
しかしながら、本来の「リハビリテーション」はもっともっと大きな概念です。
リハビリテーション(rehabilitation)という言葉は、 「re=再び」、「habilis=適した、ふさわしい(ラテン語)」「ation=すること」を組み合わせた英語で、「再び適したものにする、再びふさわしいものにする」といった意味を持っています。  
それでは、なにに対して「再び適す」のか。  
それは、「人間らしく生きること」にほかなりません。
リハビリテーションとは、全人間的復権を目指すものなのです。
本来のリハビリテーションには、次の3つの特徴があります。

1. 病気は治らなくても人間らしく生きる権利を回復すること
2. リハビリテーションの対象は疾患ではなく障害であること
3. 障害とともに前向きに生きることを学ぶこと

このように規定すると、私たち医療スタッフが患者様のために行うべきことは、限りなく多いという事実がわかります。
もちろん、理学療法、作業療法、言語聴覚療法も大切です。
それらとともに、患者様に積極的にリハビリテーションに取り組む勇気を持っていただくこと、社会復帰のためのさまざまな手続きと折衝、患者様の日常生活の指導など、訓練を超えた全面的なバックアップが必要となるのです。
そして、こうした本来のリハビリテーションを確実に実践していることこそ、当院の大きな誇りです。

TMS治療について

TMS治療(経頭蓋磁気刺激治療)とは?

TMS治療(経頭蓋磁気刺激治療)とは、コイルを用いて、頭の外側から大脳局所を磁気刺激する治療法です。患者さんは安静にしているだけで、痛みや苦痛を伴うことはありません。 TMS治療は、すでに障害をうけた部位の機能を再開させるものではなく、「健常な大脳組織を刺激して、機能代償が活発に起きるようにする」治療です。これは、新しい概念である「ニューロ・リハビリテーション」の概念に基づき、脳のもつ回復力を最大限に引き出そうとする治療法として、世界的にも非常に注目されています。

現在当院では、TMSと並行して、上肢麻痺の患者さんに対し集中的リハビリテーションを行っています。
これにより、健常大脳の代償性賦活を最大限引き出すことを目的としています。
現在当院では、約2週間入院を1治療コースとしたTMS+集中リハビリ併用療法(NEURO)を行っています。 基本的には、下記の適応基準を満たしている方が対象となります。 治療をご希望される方は、下記適応基準を参照のうえ、当院までご連絡下さい。

<適応基準>

1. 年齢が16歳以上である
2. 認知機能に問題がない(認知症でない)
3. うつ病でない
4. 頭蓋内に金属(クリップ※1など)が入っていない、心臓ペースメーカーが入っていない
5. 少なくとも1年間は痙攣の既往がない(脳波検査で異常がない)
6. 全身状態が良好である(発熱、栄養障害、重度心疾患、体力低下などがない)
7. 日常生活が自立している(自ら移動できるなど生活上では介助がいらない)
8. 脳卒中(脳梗塞、脳内出血)を原因とした上肢麻痺※2を呈している

※1 チタン製、ステンレス製など非磁性体も含まれます。
※2 手首を曲げないで、指でグーパーができること。
少なくとも母指・示指・中指の3指が曲げ伸ばしできること。

お問い合わせ

TEL:097-567-1277(代表) 担当:佐藤・田村