インフォメーション 〜time now〜


 梅雨が梅雨らしくなくて、明けた後に梅雨のような天気が続きましたね。そして迎えた酷暑。うだるような暑さに体力と気力を奪われそうでした。大雨により、被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。

 今月に入って、コロナの対応について議論がされています。私見ですが、これだけ感染が拡大しているからこそ、コロナを2類から5類感染症、若しくはこの間の特別扱いにしても問題ないと思うのです。欧米では、コロナは風邪やインフルエンザ程度に捉えていて関心も低いです。感染対策は継続するべきだと考えていますし、基礎疾患がある方や高齢者、妊婦さんなどへの配慮は必要だとは思います。しかし、職員の隔離や待機期間が、医療逼迫の大きな要因になっているのも事実です。感染者が増加の一途を辿る一方で、空港利用者、ショッピングモールや百貨店に出掛けても客足は戻っていると実感します。まぁ、お中元や夏休みシーズンも重なってはいますが…。それで、いいのだと思うのです。当院では県をまたぐ移動もせず、行動範囲の限られたスタッフたちが、次々に感染しています。ワクチンを接種して感染予防にも努めていましたが感染したのです。逆に、仕事で頻回に国内外の移動を余儀なくしている私や他のスタッフは感染していません。ですから、これだけ感染者が増えたら、誰がどこで感染しても仕方ないのです。誰も、責められません。ただ、私たち医療・介護関係者は、今いる患者さんや入居者さん、利用者さんをみていかなければならないと思っています。皆が協力して、最大限に出来ることをして行かなければならないと思うのです。感染者が多くて大変ですが、当法人は皆の篤い気持ちと行動で、どうにか乗り越えられそうです。本当に感謝しています。頑張ってくれるスタッフたちと、遠慮なく美味しい食事を囲みたいです。早く、普通の生活や心(精神的)と体の自由を取り戻したいですね。

 皆さんは、尊厳の究極って何だと考えますか?私は、自由だと思うのです。これって、資本主義の基本でもありますよね?私の言う自由とは、法を守り社会通念に若干縛られた自由ですが…自分の価値観や生き方を大切にしていきたいです。自分の理想に近づけようとすると、ほんの少しの勇気と大きな忍耐は必須になりますが、「人間、生きたようにしか人生はなりません」注)亡き父の名言。もしも、今の家庭や生活、職場に不満があるなら、それは「貴方がそう生きているのです」。だから、客観的に考えてみる時間を設けてみて下さい。また、どんなに多忙で辛い事柄や環境にあっても楽しみを持つことはできます。ちっちゃな希望が、未来に紡がれ励みになりますし達成感も得られ救われます(勿論、信念もありますが…)。これは、仕事においてもそうです。そこから広がり、遣り甲斐も見つかります。そんな小さな積み重ねが、自己肯定感や承認欲求が満たされることへと繋がるのだと思います。未来のために今を耐えるのではなく、この今をも楽しむのです。とにかく、現代の日本に生きている私たちには自由があり、恵まれた環境にはいる訳ですから、感謝して公私に渡って何か一生懸命やってみましょう。必ず、人生もそうなっていきます。自分が楽しいと思えることを自由にすることも忘れないでください。私はこの先の人生を体力や気力、能力に正直に向き合いながら楽しんで生きる(老いる)と決めています。

 複雑で多様な社会の中で、人間関係等に左右されないことはとても大切な事です。そのためにも、自分をしっかり持って欲しいと思います。組織(会社)で「何のために働くのか?」「何がしたいのか、できるのか?」「目的は?」などが明確であれば大丈夫です。これらを、明文化しておくのも良いでしょう。日々に追われるのではなく、自分の未来や人生について考えて、毎日を過ごせると目的志向型に変われます。そして、建設的で前向きな生き方をしていれば、それを必ず見ていてくれる人もいますから、仲間や理解者は増えて支えてくれます。

 最後に、米国の下院議長のペロシ氏が台湾訪問で中国を刺激し、中国がミサイルを発射した訳ですが、なぜここまで強硬に訪問したのでしょうか?ペロシ氏は、元々が中国に対して厳しい人であること、11月の選挙で下院議長の座を退く前に、自らの政治キャリアのレガシーを築くためなどの憶測が流れています。これに加えて、アメリカは冷戦時代のトラウマから台湾に縛られていて重視しているのです。こんなことで、私たちの安全が脅かされるのは迷惑です。日本は資源の乏しい国で他国に頼らなければならないことは承知していますがとにかく、韓国の諸問題に加えて日本政府には、アメリカなどの大国にも自国の存在感をアピールして認識させ、気兼ねせず振り回されず、身を屈めずに意志をもって真っすぐ進んで欲しいです。それが、アジアの緊張緩和にも影響しますし、排他的な状況を払拭し世界平和にも寄与できると考えています。国土や国民、平和を守ってください。


令和4年8月 タイムナウ 岩根