インフォメーション 〜time now〜


 こんにちは。今回、time nowを担当させていただきます、透析室看護師の稲場です。どうぞよろしくお願いいたします。

 time nowを担当させていただくのは今回で3回目となります。1回目は、2018年4月に息子の小学校卒業と私自身の看護学校通信課程入学、2回目では2020年4月に通信課程卒業と看護師免許取得について書かせていただきました。そして今回、息子の中学卒業と高校入学について書かせていただきます。

 中学卒業は、義務教育終了を意味します。義務教育は「国民は、その保護する子女に、九年の普通教育を受けさせる義務を負う」(文部科学省教育基本法第4条)と定められていて、その授業料は徴収しないと明言されています。つまり、国民は9年間無償で教育を受けられるのです(諸費等は別ですが)。私の息子は、今春、高校生になります。義務教育を終了し、自分の意思で教育を受けることになります。当然、自分の意思で教育を受けるので、授業料や教科書代を支払い、欠席や遅刻が重なれば留年や退学といった形で罰せられます。容赦なく「学ぶ意思がないなら来なくてもいいよ」と判断されてしまうのです。しかし、息子は机に向かって勉強する事、1時間じっと座って授業を受ける事が苦手です。これまでは、周りに守られ、大目にも見てもらえていましたが、これからは違います。仲間(友達)と共に授業を受け、自分で考えて自制し行動しなければなりません。「大丈夫かな?」という不安は、今まで甘やかしてきた親=私が招いた結果ですが…しかし、息子なりに自分の将来を考え、資格取得を目指し、高校に入学します。恐らく、かなり厳しい生活になると思います。今まで過保護になり、つい手を出していましたが、私自身も成長(子離れ)する時が来たのです。よく、「甘いな~」と言われますが、本当は今でも「大丈夫かな」「できるかな」と心配になります。でも、ここで親の私が息子を信じてあげなければ何も変わらないし自分でできないままです。ですから、これからは手取り足取り手伝うのではなく、経済的なサポート、健康面でのサポート、心のサポートに力を注いで見守っていくことを私の役目にします。

 私は諏訪の杜病院に入職し、多くを学ばせていただいています。それは、看護師としての知識や技術だけではなく、社会人としての在り方、人としての生き方も教えていただいています。中でも「教育は財産」とよく教えられてきました。また、私は人材育成の場面でも、その人の持つ力、能力を信じ、一人ひとりの力を見極め、それぞれに合った指導方法でサポート出来ればよいと思っています。親(上司)が子ども(部下)を信じること、子ども(部下)が持つ力を最大限に引き出すためのサポートをすることが大切だと思います。私自身も成長できるよう精進していきたいです。今後とも、宜しくお願い致します。





令和3年4月タイムナウ 透析室看護師 稲場