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 残暑は続きますが、日差しが秋めいて朝夕涼しくなりましたね。100年に一度と伝えられた台風10号で私は、防災グッズ等を買いに出かけましが、どこのお店も懐中電灯や乾電池が殆どなく、カップラーメンやペットボトルの水にパンの棚もスカスカでした。今後は、少しづつ防災グッズを揃えていきます。

 先日、表紙の面白い本を見つけ読んで笑いました。無駄な戦い(アホと戦うこと)を繰り広げる人の特徴①正義感が強い②自信にあふれている③責任感が強い④プライドが高い⑤おせっかいと書いてあったからです。これを読み、「確かに自分なりの①∼⑤で、いつも何か(誰か)と戦っているなぁ」と納得しました。私の場合、正義感は物事の善悪や人情が基本で、自信は自分なりに辛抱や努力をしてやってきたという自負から、責任は組織に属す人間なら誰でも、業務量や内容に多少の違いがあっても、ベストや誠意を尽くすのが当たり前だと考える人間です。そして、プライドの高さは「他人に良く思われたい」という邪念も多少はありますが、質の高い仕事をするための方が大きいです。おせっかい、本当に私はおせっかいだと思います。悪意はなく「先が見えるから」こその転ばぬ先の杖、親心なのですが、近ければ近いほど、それが強すぎてアドバイスが意見になり、主張になってしまい最後は感情的になりがちです。感謝してくれる人もいますが、これまでに恨まれたり姑息な手を使ってリベンジされたことも確かにあります。①~⑤のお陰で、人の倍考えて傷ついて、いつも心身ともに疲れているのだと思いました。「どうでもいいや!」とまではいかなくても「関係ないや!」「どうにかなるさ!」くらいに思えるように、私もなりたいですがそうそう変われません。そして、私はこう考えました。私もそうですが100%完璧な人なんていないのですから、「皆で力を合わせて100%」と考えれば、少しは穏やかになれるのではないでしょうか?50%なら、もう一人の50%の人と、25%なら4人で精一杯力を合わせればいいだけのことです。いつも何か(誰か)に腹を立てたり、モヤモヤしている人は、前述の①∼⑤+人間の3毒で己をアセスメントしてみてください。楽になって、自分で自分が笑えてくるかもしれません。私も自分を笑いましたし、少し楽になった気がします。自分の短所を知ることは、長所を知ることに繋がります。勿論、その逆も然りです。

 荘子は、「是があるから非がある 非があるから是がある 分けることはできない」と説いています。いいことも悪いことも本当は無く、人間が勝手に「いい」「悪い」を決めていると言う事です。だから、自分の「普通」や「常識」、尺度や価値観を、他人に押し付けてはいけないのかもしれません。また、「禍福は、あざなえる縄のごとし」と、いいことも悪いことも交互にやってくると説いています。「人生いい事ばかりではないけれど、悪い事ばかりではない」と教えてくれているのだと思います。「人生、楽ありゃ苦もあるさ♪」ということでしょう。そう思えれば、苦しくても前向きに踏ん張れます。神様は、平等です。生きたなりが、必ず自分に却ってきます。人生、どう生きるかも大事ですが、誰と生きるかもとても大事なことだと思います。

 ところで、スティーブ・ジョブズは「時間の浪費」を許さず、時間はすべての人に平等にあるが、その時間の使い方で生き方も人生も大きく変わると考え、「時間を限りあるもの」として捉えていたようです。彼のモットーは、「集中と簡潔」でした。彼に、改めて教えてもらったのは「卓越への欲求を持ち続ける」ことです。『成功した組織や人は、成功に満足して、それ以上を追い求めなくなる。自分のやったことに満足して、そこに安住してしまうからだ。結果、そこに慢心が生まれ、質に低下が起こる。』という意らしいのですが、勉強になります。卓越した結果を残すには、内省がとても重要です。これが、彼の何かを成し遂げる度に、「次は何をしようか」という考えや行動に繋がっていたのですね。彼の老後の生き方をみたかったです。

 最後に、私の周りに不幸事が続きました。アフリカでお世話になっていた方や友人のお母様、そして、いつも私の見方でいてくれて、こんな私を「自慢の姪っ子」と言ってくれていた叔父…地理が好きで、本当に優しくユーモアのある叔父でした。身近な人との別れなど歳をとる毎に色んな喪失感を味わいますが、上手に付き合いながら素敵に歳を重ねていきます。



9月タイムナウ 岩根
Keyword:どう生きるか