Time now(令和8年6月-No.1)「生活に近い形で」

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水曜日午後(リハ科のみ診察)
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「生活に近い形で」
今回Time Nowを担当します、作業療法士の後藤彩来です。よろしくお願いいたします。
私は先日、脳卒中患者さんへの上肢機能アプローチをテーマとした研修会に参加しました。日々の臨床の中でも脳卒中患者さんを担当する機会は多くありますが、改めて最新の知見や他施設の実践例に触れることで、自身の関わり方を見直す良い機会となりました。
研修会では、課題指向型アプローチについての講義に加え、症例動画を用いたグループワークが行われました。動画から患者さんの動作を観察し、問題点を整理した上で、どのような目標設定やアプローチが有効であるかについて参加者同士で意見交換を行いました。同じ症例を見ても着目するポイントや支援方法が異なり、多職種・多施設の視点に触れることで新たな気づきを得ることができました。
「課題指向型アプローチ」とは、実際の生活に近い目的のある動作を反復して練習することで、機能回復や動作の再獲得を目指す手法です。意味のある活動を繰り返し行うことは、脳や神経系の再学習を促し、日常生活で活用できる能力の向上につながると考えられています。
例えば、「自宅で安全に入浴したい」という目標がある場合には、筋力トレーニングや関節可動域練習だけでなく、浴室への移動や浴槽への出入り、身体を洗う動作などを実際の環境に近い形で練習します。また、「もう一度料理を作りたい」という目標であれば、包丁や調理器具の操作、立位での作業、手順の確認など、実際の調理活動を取り入れながら必要な能力の向上を図ります。このように、その方が大切にしている生活行為や役割をリハビリテーションの中に反映していくことが重要になります。
私たち作業療法士は、身体機能の改善だけでなく、その方らしい生活の実現を支援する役割を担っています。しかし臨床の場面では、患者さんが望む生活と現在の身体機能との間に大きな差があることも少なくありません。「以前のように家事をしたい」「仕事に復帰したい」「趣味を再開したい」といった思いを伺う一方で、安全面や身体機能の制限から、すぐに実現することが難しい場合もあります。そのため、一人ひとりに合わせた難易度調整や環境調整を行いながら、達成可能な目標を患者さんと共有していくことが大切であると改めて感じました。
また、課題指向型アプローチの考え方は、単に動作の獲得を目指すだけではなく、患者さん自身の意欲や主体性を引き出すことにもつながると感じました。生活に直結した活動は「できるようになりたい」という思いを引き出しやすく、リハビリへの前向きな参加や継続にもつながります。患者さんが目標に向かって取り組む姿勢そのものが、回復を支える大きな力になるのではないかと考えています。
今回の研修を通して、問題点や障害に目を向けるだけでなく、その方がどのような生活を送りたいのか、どのような役割を大切にしているのかを理解することの重要性を改めて学びました。今後も患者さん一人ひとりの思いに寄り添いながら、生活に近い形での作業療法を実践し、その方らしい暮らしの実現を支援していきたいと思います。そして、一人でも多くの方の笑顔や「できた」という喜びにつながるよう、日々研鑽を重ねていきたいと思います。
令和8年6月タイムナウ リハビリテーション部 後藤彩来
「生活に近い形で」
今回Time Nowを担当します、作業療法士の後藤彩来です。よろしくお願いいたします。
私は先日、脳卒中患者さんへの上肢機能アプローチをテーマとした研修会に参加しました。日々の臨床の中でも脳卒中患者さんを担当する機会は多くありますが、改めて最新の知見や他施設の実践例に触れることで、自身の関わり方を見直す良い機会となりました。
研修会では、課題指向型アプローチについての講義に加え、症例動画を用いたグループワークが行われました。動画から患者さんの動作を観察し、問題点を整理した上で、どのような目標設定やアプローチが有効であるかについて参加者同士で意見交換を行いました。同じ症例を見ても着目するポイントや支援方法が異なり、多職種・多施設の視点に触れることで新たな気づきを得ることができました。
「課題指向型アプローチ」とは、実際の生活に近い目的のある動作を反復して練習することで、機能回復や動作の再獲得を目指す手法です。意味のある活動を繰り返し行うことは、脳や神経系の再学習を促し、日常生活で活用できる能力の向上につながると考えられています。
例えば、「自宅で安全に入浴したい」という目標がある場合には、筋力トレーニングや関節可動域練習だけでなく、浴室への移動や浴槽への出入り、身体を洗う動作などを実際の環境に近い形で練習します。また、「もう一度料理を作りたい」という目標であれば、包丁や調理器具の操作、立位での作業、手順の確認など、実際の調理活動を取り入れながら必要な能力の向上を図ります。このように、その方が大切にしている生活行為や役割をリハビリテーションの中に反映していくことが重要になります。
私たち作業療法士は、身体機能の改善だけでなく、その方らしい生活の実現を支援する役割を担っています。しかし臨床の場面では、患者さんが望む生活と現在の身体機能との間に大きな差があることも少なくありません。「以前のように家事をしたい」「仕事に復帰したい」「趣味を再開したい」といった思いを伺う一方で、安全面や身体機能の制限から、すぐに実現することが難しい場合もあります。そのため、一人ひとりに合わせた難易度調整や環境調整を行いながら、達成可能な目標を患者さんと共有していくことが大切であると改めて感じました。
また、課題指向型アプローチの考え方は、単に動作の獲得を目指すだけではなく、患者さん自身の意欲や主体性を引き出すことにもつながると感じました。生活に直結した活動は「できるようになりたい」という思いを引き出しやすく、リハビリへの前向きな参加や継続にもつながります。患者さんが目標に向かって取り組む姿勢そのものが、回復を支える大きな力になるのではないかと考えています。
今回の研修を通して、問題点や障害に目を向けるだけでなく、その方がどのような生活を送りたいのか、どのような役割を大切にしているのかを理解することの重要性を改めて学びました。今後も患者さん一人ひとりの思いに寄り添いながら、生活に近い形での作業療法を実践し、その方らしい暮らしの実現を支援していきたいと思います。そして、一人でも多くの方の笑顔や「できた」という喜びにつながるよう、日々研鑽を重ねていきたいと思います。
令和8年6月タイムナウ リハビリテーション部 後藤彩来
メニュー
インフォメーション
・診療時間
午前 8 : 30 ~ 12 : 30
午後 14 : 00 ~ 17 : 30
※リハ科のみ午後診察時間は12:50~17:30
・休診日
日曜日・祝日
水曜日午後(リハ科のみ診察)
土曜日午後(リハ科のみ診察)
〒870-1121大分市大字鴛野118番地の1

0570-071277


