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　　午前　9 : 00 ～ 12 : 30
　　午後　14 : 00 ～ 17 : 30

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〒870-1121大分市大字鴛野118番地の1

0570-071277

療育

　今回time nowを担当します、諏訪の杜病院 言語聴覚士の松本菜月です。よろしくお願いします。

　令和２年に成人部門から小児部門へと異動してから、約５年が経ちました。それまで未経験だった療育分野に対する不安が大きかったことを覚えていますが、現在では業務にも慣れ、日々子供たちの成長速度に驚かされるばかりです。

　さて、小児外来には日々たくさんのお子さんが来院されていますが、みなさんは「発達障害」と聞いてどのようなイメージが浮かぶでしょうか。落ち着きがない、集団行動が苦手、身体の動きがぎこちない、読み書きが難しい… 一口に発達障害と言っても状態は様々です。

　そんなお子さんたちと日々接する中でよく考えるのは、社会の中で子どもたちがその子らしく生きていくために、療育を通してどう関わっていけるか、ということです。

　目まぐるしいスピードで複雑化し続けている現代社会のなかで、周囲から求められる「普通」のレベルはどんどん上がっているように感じます。子どもたちが「普通に」学校に通い、「普通に」大人になり、「普通に」就職し、「普通に」生活を営んでいくということ、これは当たり前のように見えてどれも簡単ではないと私は考えています。

　年齢を重ねたからと言って、それまでできなかったことが突然できるようになるわけではありません。もちろん練習次第で伸ばすことのできる可能性もありますが、「発達特性」と言われる生まれつきの不全については変えることが難しく、生きづらさを抱えながら懸命に日々を過ごしている子どもたちの姿をたくさん見てきました。 しかし、その生きづらさと共存する方法や困りを軽減する解決策は、自分で気付くことが難しい上に教わる機会も多くないのが現状です。療育場面での関わりを通して、少しでもスムーズに生活を送るために使える代償手段はないか、環境調整はないかを日々検討しながら、今療育に来ている子どもたちが大きくなったときに少しでもその子らしく明るく充実した日々を過ごせるよう、手助けができればと思います。

令和7年2月タイムナウ　言語聴覚士　松本 菜月