メニュー

ご来院の皆様へ

病院案内

ワクチン外来

海外支援事業

アクセス

採用情報

アートメイク

インフォメーション

過去のインフォメーションを見る

外来診療案内

・診療時間
　　午前　8 : 30 ～ 12 : 30
　　午後　14 : 00 ～ 17 : 30
　　※リハ科のみ午後診察時間は12：50～17：30

・休診日
　　日曜日・祝日
　　水曜日午後（リハ科のみ診察）
　　土曜日午後（リハ科のみ診察）

〒870-1121大分市大字鴛野118番地の1

0570-071277

「心が揺れたとき」

　今回「time now」を担当します、回復期病棟 看護助手の福田です。よろしくお願いいたします。

　目には見えないけど、心に深く影響を与えるものがあります。そのひとつが「ストレス」ではないでしょうか？
ふとした言葉、何気ない表情、沈黙の間に、私たちの心は静かに揺れています。

　職場での日々は、多くの人との関わりの中で成り立っています。同じ出来事でも、受け取り方や感じ方は人それぞれ。心が揺れる瞬間は誰にでも訪れます。大切なのは、その揺れをどう受け止め、どう整えていくかだと思います。

　心が揺れるとき、その理由を静かに見つめてみると、自分が何を大切にしているのか、どんなことに心が敏感に反応しているのかが見えてきます。言葉の裏にある思いや、状況の微かな変化に気づくことは、時に大きな学びをもたらします。

　私は、心が疲れたときには、広い海を眺めるようにしています。　果てしない水平線を見ていると、胸の中で大きく感じていた悩みが、波のひとつのように小さく思えてくるのです。
　空を眺めながら、「この広い空の下で、みんなそれぞれに頑張っているのだな」と思うと、不思議と心の中に優しさが戻ってきます。
　また、おいしいものを食べて自分をいたわり、たくさん笑い、ゆっくり眠る。そして大切な人と過ごす時間の中でも、心が少しずつ整っていくのを感じます。
　自分の心を満たしていくことは、決して甘えではなく、次に誰かを思いやる力を育てることでもあると思っています。

　人との関わりは、必ずしも言葉どおりに伝わるものではありません。ある人には何気ない言葉が深く響くのに、ある人にはただ通り過ぎていく。 だからこそ、相手を変えようとするよりも、自分の心をどのように整えるかが大切だと感じます。 静けさを保つ姿勢は、声を荒げるよりもずっと穏やかに、周囲に安心を伝えていくものです。

　心の揺れを無理に押さえ込まず、丁寧に受け止めること。それは、冷静さや思いやりを育てる小さな積み重ねです。その積み重ねが、忙しさの中にも落ち着きを生み、複雑な状況にも柔軟に対応できる力につながっていくのだと思います。
　目に見える成果よりも、心の静けさや安定こそが、働く人の在り方を支える土台になります。

　 これからも、自分の心の声に耳を傾けながら、穏やかでしなやかな強さを持って働きたいと思います。そして、どんなときも人の心に寄り添い、そっと支えることができる存在でありたいと願っています。

令和7年12月タイムナウ　看護助手　福田朱美