Time now(令和7年6月-No.2)「中国と台湾」

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〒870-1121大分市大字鴛野118番地の1

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「中国と台湾」
今回time nowを担当します、透析室の岡本威志です。よろしくお願いいたします。梅雨に入り、蒸し暑い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
本年2025年は、1989年6月4日に発生した「天安門事件」からちょうど35年という節目の年にあたります。当時、中国・北京市の天安門広場には、言論の自由や政治改革、民主化を求める多くの若者たちが集まり、平和的に訴えを続けていました。しかし、中国政府は彼らに対し、軍を出動させて武力による弾圧を強行しました。この悲劇的な事件は、死傷者の数すら明確にされないまま現在に至っており、世界中に大きな衝撃と深い悲しみをもたらしました。35年が経過した今もなお、中国国内ではこの事件について公に語ることはできず、厳重な情報統制のもと、人々の記憶から消し去られようとしています。インターネット上の検索結果や出版物も厳しく検閲され、若い世代の中には、天安門事件そのものを知らない人々も少なくないと言われています。
こうした抑圧的な体制の一方で、同じ中華圏に位置しながら、まったく異なる道を歩んできたのが台湾です。台湾は長年にわたり、自由・民主主義・人権といった大切な価値観を守り、多様な意見や報道の自由が認められた社会を築いてきました。その姿勢は、世界からも高く評価されています。日本と台湾の関係は、戦後を通じて温かく、安定した友好関係が続いています。台湾は日本にとって最も信頼できる「親日国」の一つです。たとえば、2011年の東日本大震災の際には、台湾から世界最大規模の義援金が寄せられました。逆に、台湾での地震や災害時には、日本からも支援の輪が広がるなど、互いに助け合う関係が深く根づいています。観光や経済、教育など、さまざまな分野での交流も盛んで、日本と台湾の心の距離はどんどん近づいていると感じます。そんな日台関係を支えているのが、「台北駐日経済文化代表処(いわゆる台湾の領事館)」です。日本と台湾の間には正式な国交はありませんが、この代表処は実質的に大使館のような役割を果たしていて、ビジネスや文化、観光、教育、緊急時のサポートまで、幅広く活躍しています。
しかしながら、現在の東アジア情勢は、決して楽観視できる状況にはありません。中国は台湾を「核心的利益」と位置づけ、近年では軍事的威圧を強めています。中国軍の戦闘機や艦船が台湾周辺に頻繁に展開され、台湾防衛を掲げるアメリカとの対立も深まりつつあります。こうしたなかで、国際社会では「台湾有事」という言葉が現実味を帯びたものとして広く語られるようになりました。仮に台湾有事が発生した場合、日本は地理的にも政治的にも無関係ではいられません。南西諸島、特に与那国島や石垣島などは台湾に近接しており、経済・物流・エネルギーの面でも多大な影響を受けると予想されます。また、民主主義を守る立場から、国際社会と連携した対応が求められるでしょう。
天安門事件から35年。今こそ、自由や人権、そして平和の大切さをあらためて見つめ直す時だと思います。これからも日本と台湾が、これまで以上に信頼と友情を育みながら、緊張が高まるアジアの中でもお互いを支え合い、共に平和で希望ある未来を築いていけることを、心から願っています。
最後に。何年振りかの親族の結婚式に出席し、心温まるひとときを過ごしました。花嫁は、私の姉の長女、つまり小さいころからずっと見守ってきた姪っ子です。あの無邪気だった子が、今日こうして美しい花嫁姿を見せてくれたことに、感動で胸がいっぱいになりました。さらに、私の娘がリングガールとして挙式に参加する姿を見て、成長の早さに驚きと嬉しさを感じました。家族の絆を改めて実感し、ほっこりとした幸せな気分に包まれた一日となりました。

令和7年6月タイムナウ 臨床工学技士長 岡本威志
「中国と台湾」
今回time nowを担当します、透析室の岡本威志です。よろしくお願いいたします。梅雨に入り、蒸し暑い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
本年2025年は、1989年6月4日に発生した「天安門事件」からちょうど35年という節目の年にあたります。当時、中国・北京市の天安門広場には、言論の自由や政治改革、民主化を求める多くの若者たちが集まり、平和的に訴えを続けていました。しかし、中国政府は彼らに対し、軍を出動させて武力による弾圧を強行しました。この悲劇的な事件は、死傷者の数すら明確にされないまま現在に至っており、世界中に大きな衝撃と深い悲しみをもたらしました。35年が経過した今もなお、中国国内ではこの事件について公に語ることはできず、厳重な情報統制のもと、人々の記憶から消し去られようとしています。インターネット上の検索結果や出版物も厳しく検閲され、若い世代の中には、天安門事件そのものを知らない人々も少なくないと言われています。
こうした抑圧的な体制の一方で、同じ中華圏に位置しながら、まったく異なる道を歩んできたのが台湾です。台湾は長年にわたり、自由・民主主義・人権といった大切な価値観を守り、多様な意見や報道の自由が認められた社会を築いてきました。その姿勢は、世界からも高く評価されています。日本と台湾の関係は、戦後を通じて温かく、安定した友好関係が続いています。台湾は日本にとって最も信頼できる「親日国」の一つです。たとえば、2011年の東日本大震災の際には、台湾から世界最大規模の義援金が寄せられました。逆に、台湾での地震や災害時には、日本からも支援の輪が広がるなど、互いに助け合う関係が深く根づいています。観光や経済、教育など、さまざまな分野での交流も盛んで、日本と台湾の心の距離はどんどん近づいていると感じます。そんな日台関係を支えているのが、「台北駐日経済文化代表処(いわゆる台湾の領事館)」です。日本と台湾の間には正式な国交はありませんが、この代表処は実質的に大使館のような役割を果たしていて、ビジネスや文化、観光、教育、緊急時のサポートまで、幅広く活躍しています。
しかしながら、現在の東アジア情勢は、決して楽観視できる状況にはありません。中国は台湾を「核心的利益」と位置づけ、近年では軍事的威圧を強めています。中国軍の戦闘機や艦船が台湾周辺に頻繁に展開され、台湾防衛を掲げるアメリカとの対立も深まりつつあります。こうしたなかで、国際社会では「台湾有事」という言葉が現実味を帯びたものとして広く語られるようになりました。仮に台湾有事が発生した場合、日本は地理的にも政治的にも無関係ではいられません。南西諸島、特に与那国島や石垣島などは台湾に近接しており、経済・物流・エネルギーの面でも多大な影響を受けると予想されます。また、民主主義を守る立場から、国際社会と連携した対応が求められるでしょう。
天安門事件から35年。今こそ、自由や人権、そして平和の大切さをあらためて見つめ直す時だと思います。これからも日本と台湾が、これまで以上に信頼と友情を育みながら、緊張が高まるアジアの中でもお互いを支え合い、共に平和で希望ある未来を築いていけることを、心から願っています。
最後に。何年振りかの親族の結婚式に出席し、心温まるひとときを過ごしました。花嫁は、私の姉の長女、つまり小さいころからずっと見守ってきた姪っ子です。あの無邪気だった子が、今日こうして美しい花嫁姿を見せてくれたことに、感動で胸がいっぱいになりました。さらに、私の娘がリングガールとして挙式に参加する姿を見て、成長の早さに驚きと嬉しさを感じました。家族の絆を改めて実感し、ほっこりとした幸せな気分に包まれた一日となりました。

令和7年6月タイムナウ 臨床工学技士長 岡本威志
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インフォメーション
・診療時間
午前 9 : 00 ~ 12 : 30
午後 14 : 00 ~ 17 : 30
・休診日
日曜日・祭日
〒870-1121大分市大字鴛野118番地の1

0570-071277
