Time now(令和7年2月-No.2)「自己肯定感」

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自己肯定感
最近、「自己肯定感」という言葉をよく聞くようになりました。日本では子どもが10歳頃から急激に「自己肯定感」が低下してしまう傾向があり、それは世界的にも珍しいことのようです。なぜ、日本の子どもたちは自己肯定感を保てないのでしょうか。
子どもが自己肯定感を保つには、親の影響、とりわけ母親の影響が大きいと考えられています。もちろん、本人自身の要因や民族性、環境の影響もありますが、子どもたちは主に愛着の形成時期に、母親もしくは父親が自分をどう見ているかで、自分自身の価値を推し量っているそうです。母親や周囲の大人が、子どもたちに否定的なメッセージを送り続ければ、「できないのは自分が悪いからだ」と思い込んで、自分を受け入れることができず、自己肯定感が低くなるというのです。そして今、危惧されていることは、子どもたちに肯定的なメッセージを送る役割である母親、父親自身が「それでいい」と思えないまま大人になり、社会生活を送っているということです。その結果、親自身が自分の自己肯定感が低いことを、育児をしながら自分の子どもに投影してしまい、肯定的な評価ができず、子どもの自己肯定感が保てなくなるという悪循環に陥っている可能性があるのです。
ここで、自己肯定感が高い人に見られる特徴として
1.ものごとや感情を受け入れ、自らをコントロールできる
2.ものごとを前向きに肯定的に捉える
3.努力を継続できる
4.他者に優しく、他者と良好な関係を構築できる
5.主体的に行動できる
6.失敗やミスを恐れず、人のせいにもしない
以上の6項目が書かれていました。この特徴を読むと、「こんな立派な大人になんかなれない」と思いましたが、6番目の項目において私の育児・育成で大切にしていることと重なりましたので、ご紹介します。
私は子育てもスタッフの育成も、失敗をさせない子ども(スタッフ)を育てるのではなく、失敗や困難を経験した際に乗り越える力を育むことが重要だと感じています。一例をとってみましょう。子どもがコップに牛乳をそそぐ際、誤って机や床に牛乳をこぼしてしまいました。「ほら見なさい、ダメって言ったでしょう!」と手を叩いたりしていませんか?買ったばっかりのマットの上ならなおさらイラっとしますよね。心の中で「仕事が増えた!やっぱりやらせなければよかった!」なんて自分の判断が失敗だったと考えていませんか?子どもが新しいことにチャレンジすることを「成長」と捉え、見守り、成功するための最小限の援助(お盆の上にコップを置けばお盆が濡れるだけ)をして、成功した瞬間を一緒に喜ぶことができていますか?考え方やひと工夫で、セーフになるかアウトになるか、私たちの気持ちの持ちようとその対応により左右されます。仕事における同僚、後輩、他部署との連携においても一緒のことです。みなさん、子育て(育成)を楽しみながら、子ども(スタッフ)が成長することで親であるみなさんの成功体験、しいては自分自身の自己肯定感の高まりにつながっていくのです。これぞ一石二鳥。それでも落ち込むこと、苛立つことなど、ゼロではありません。ダメな自分から逃げたくなることも多々あります。「それでいい」。これもまた自己肯定感です。
令和7年2月タイムナウ 統括部長 浅倉恵子
自己肯定感
最近、「自己肯定感」という言葉をよく聞くようになりました。日本では子どもが10歳頃から急激に「自己肯定感」が低下してしまう傾向があり、それは世界的にも珍しいことのようです。なぜ、日本の子どもたちは自己肯定感を保てないのでしょうか。
子どもが自己肯定感を保つには、親の影響、とりわけ母親の影響が大きいと考えられています。もちろん、本人自身の要因や民族性、環境の影響もありますが、子どもたちは主に愛着の形成時期に、母親もしくは父親が自分をどう見ているかで、自分自身の価値を推し量っているそうです。母親や周囲の大人が、子どもたちに否定的なメッセージを送り続ければ、「できないのは自分が悪いからだ」と思い込んで、自分を受け入れることができず、自己肯定感が低くなるというのです。そして今、危惧されていることは、子どもたちに肯定的なメッセージを送る役割である母親、父親自身が「それでいい」と思えないまま大人になり、社会生活を送っているということです。その結果、親自身が自分の自己肯定感が低いことを、育児をしながら自分の子どもに投影してしまい、肯定的な評価ができず、子どもの自己肯定感が保てなくなるという悪循環に陥っている可能性があるのです。
ここで、自己肯定感が高い人に見られる特徴として
1.ものごとや感情を受け入れ、自らをコントロールできる
2.ものごとを前向きに肯定的に捉える
3.努力を継続できる
4.他者に優しく、他者と良好な関係を構築できる
5.主体的に行動できる
6.失敗やミスを恐れず、人のせいにもしない
以上の6項目が書かれていました。この特徴を読むと、「こんな立派な大人になんかなれない」と思いましたが、6番目の項目において私の育児・育成で大切にしていることと重なりましたので、ご紹介します。
私は子育てもスタッフの育成も、失敗をさせない子ども(スタッフ)を育てるのではなく、失敗や困難を経験した際に乗り越える力を育むことが重要だと感じています。一例をとってみましょう。子どもがコップに牛乳をそそぐ際、誤って机や床に牛乳をこぼしてしまいました。「ほら見なさい、ダメって言ったでしょう!」と手を叩いたりしていませんか?買ったばっかりのマットの上ならなおさらイラっとしますよね。心の中で「仕事が増えた!やっぱりやらせなければよかった!」なんて自分の判断が失敗だったと考えていませんか?子どもが新しいことにチャレンジすることを「成長」と捉え、見守り、成功するための最小限の援助(お盆の上にコップを置けばお盆が濡れるだけ)をして、成功した瞬間を一緒に喜ぶことができていますか?考え方やひと工夫で、セーフになるかアウトになるか、私たちの気持ちの持ちようとその対応により左右されます。仕事における同僚、後輩、他部署との連携においても一緒のことです。みなさん、子育て(育成)を楽しみながら、子ども(スタッフ)が成長することで親であるみなさんの成功体験、しいては自分自身の自己肯定感の高まりにつながっていくのです。これぞ一石二鳥。それでも落ち込むこと、苛立つことなど、ゼロではありません。ダメな自分から逃げたくなることも多々あります。「それでいい」。これもまた自己肯定感です。
令和7年2月タイムナウ 統括部長 浅倉恵子
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・診療時間
午前 9 : 00 ~ 12 : 30
午後 14 : 00 ~ 17 : 30
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