Time now(令和6年9月-No.2)を掲載いたしました。

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〒870-1121大分市大字鴛野118番地の1

~平和の祭典オリンピック閉幕~

 今年は、パリオリンピック・パラリンピック競技大会2024がフランスで開催され、7月26日に開幕したオリンピックから始まり、8月26日からスタートしたパラリンピックも9月8日の閉会式で全日程を終えました。連日たくさんの勇気と感動を与えてくれた選手たちに感謝と敬意の意を表したいと思います。本当にお疲れ様でした。

 さて、『平和の祭典』とも言われているオリンピックのはじまりは、ギリシアを中心とした、ヘレニズム文化圏の宗教行事でした。都市国家間で争いが絶えなかった古代ギリシアの時代に、競技者らが開催地を安全に行き来するための休戦期間が設けられたとされています。1998年のリレハンメル冬季五輪で初めて『五輪休戦決議』が採択されてから、オリンピック開幕の7日前からパラリンピック閉幕7日後までの休戦を求め、いずれの大会についても決議されるようになりました。
 しかし、現実は全世界の願いとは裏腹に、オリンピックのニュースと同時に、開幕後27日にもパレスチナ自治区ガザの学校が空爆され50人以上が死亡したと報道されたイスラエルとイスラム組織ハマスのパレスチナ自治区ガザでの戦闘やロシアから侵攻を受けているウクライナの報道が、私たちの目に飛び込んできました。世界各地で、今も人の命が奪われ続ける異例の状況下でパリ五輪は開催され、純粋に競技で勝つことだけではなく、戦地の声なき人たちの声を伝え、平和を伝えるために参加している選手がいることを思い知らされる機会となったのではないでしょうか。

 「オリンピズムの根本原則」の第1項に「オリンピズムは肉体と意志と精神のすべての資質を高め、バランスよく結合させる生き方の哲学である~中略~その生き方は努力する喜び、良い模範であることの教育的価値、社会的な責任、さらに普遍的で根本的な倫理規範の尊重を基盤とする」と記されています。そして続く第2項には「オリンピズムの目的は、人間の尊厳の保持に重きを置く平和な社会の推進を目指すために、人類の調和のとれた発展にスポーツを役立てることである」と明確に平和な世界を築くためにスポーツを役立てることが目的であると定義されています。

 戦争で死傷し夢かなわなかった選手、選手として競技を続けるために生まれ育った古郷に愛する家族を残して自国を離れなければならない選手、国旗や国歌の使用が禁じられ、『AIN』と呼ばれる国を代表しない「中立な立場の個人資格の選手」として参加をする選手、出場を認められなかった仲間を思い自ら出場を断念した選手。侵略を受ける国も侵攻を続ける国も選手にとっては、つらい現実を突きつけられました。選手が個人で責任を負わされるようなことがないよう、そして一日でも早く戦争が終わることを願っています。
 最後に、今回の大会では、トランスジェンダーの問題や選手に対するSNSによる誹謗中傷など、私たちが考えなければならない問題は山積みです。私たち個人のモラルが試されているのだと思います。みなさんは、今回の『平和の祭典』をどのように感じましたか?

令和6年9月 タイムナウ 統括部長 浅倉恵子

~平和の祭典オリンピック閉幕~

 今年は、パリオリンピック・パラリンピック競技大会2024がフランスで開催され、7月26日に開幕したオリンピックから始まり、8月26日からスタートしたパラリンピックも9月8日の閉会式で全日程を終えました。連日たくさんの勇気と感動を与えてくれた選手たちに感謝と敬意の意を表したいと思います。本当にお疲れ様でした。

 さて、『平和の祭典』とも言われているオリンピックのはじまりは、ギリシアを中心とした、ヘレニズム文化圏の宗教行事でした。都市国家間で争いが絶えなかった古代ギリシアの時代に、競技者らが開催地を安全に行き来するための休戦期間が設けられたとされています。1998年のリレハンメル冬季五輪で初めて『五輪休戦決議』が採択されてから、オリンピック開幕の7日前からパラリンピック閉幕7日後までの休戦を求め、いずれの大会についても決議されるようになりました。
 しかし、現実は全世界の願いとは裏腹に、オリンピックのニュースと同時に、開幕後27日にもパレスチナ自治区ガザの学校が空爆され50人以上が死亡したと報道されたイスラエルとイスラム組織ハマスのパレスチナ自治区ガザでの戦闘やロシアから侵攻を受けているウクライナの報道が、私たちの目に飛び込んできました。世界各地で、今も人の命が奪われ続ける異例の状況下でパリ五輪は開催され、純粋に競技で勝つことだけではなく、戦地の声なき人たちの声を伝え、平和を伝えるために参加している選手がいることを思い知らされる機会となったのではないでしょうか。

 「オリンピズムの根本原則」の第1項に「オリンピズムは肉体と意志と精神のすべての資質を高め、バランスよく結合させる生き方の哲学である~中略~その生き方は努力する喜び、良い模範であることの教育的価値、社会的な責任、さらに普遍的で根本的な倫理規範の尊重を基盤とする」と記されています。そして続く第2項には「オリンピズムの目的は、人間の尊厳の保持に重きを置く平和な社会の推進を目指すために、人類の調和のとれた発展にスポーツを役立てることである」と明確に平和な世界を築くためにスポーツを役立てることが目的であると定義されています。

 戦争で死傷し夢かなわなかった選手、選手として競技を続けるために生まれ育った古郷に愛する家族を残して自国を離れなければならない選手、国旗や国歌の使用が禁じられ、『AIN』と呼ばれる国を代表しない「中立な立場の個人資格の選手」として参加をする選手、出場を認められなかった仲間を思い自ら出場を断念した選手。侵略を受ける国も侵攻を続ける国も選手にとっては、つらい現実を突きつけられました。選手が個人で責任を負わされるようなことがないよう、そして一日でも早く戦争が終わることを願っています。
 最後に、今回の大会では、トランスジェンダーの問題や選手に対するSNSによる誹謗中傷など、私たちが考えなければならない問題は山積みです。私たち個人のモラルが試されているのだと思います。みなさんは、今回の『平和の祭典』をどのように感じましたか?

令和6年9月 タイムナウ 統括部長 浅倉恵子

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