Time now(令和6年8月-No.2)を掲載いたしました。

今回time nowを担当します、透析室の岡本威志です。よろしくお願いします。
立秋とは名ばかりの猛暑が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。秋の訪れが待ち遠しいですね。

 近年、日本各地で異常な暑さが続いており、特に夏季には猛暑日が頻繁に発生しています。日本気象協会によると、最高気温が25℃以上を「夏日」、30℃以上を「真夏日」、35℃以上を「猛暑日」、そして40℃以上を「酷暑日」と呼びます。今夏は過去数十年で最も暑い夏を迎えました。多くの地域で猛暑日が続き、最高気温が40度を超える日もありました。熱中症による救急搬送件数が増加し、特に高齢者や子どもたちが深刻な影響を受けました。

 連日の猛暑に加え、九州地方や中国地方では活発な梅雨前線による大雨災害が発生しました。この異常な暑さの主な原因は、太平洋高気圧とチベット高気圧というダブル高気圧の影響と言われています。これにより、日本全体に暖気が流れ込み、さらに山の斜面を超えて暖流として下降する「フェーン現象」が加わる地域では、気温が一層上昇し、例年とは異なる過酷な暑さが私たちの生活を直撃しています。
 日本のみならず、世界でも異常気象が頻発しました。ヨーロッパでは異常な熱波が続き、山火事が多発、アメリカ西部では干ばつが深刻化し、南米では大雨による洪水が発生しました。これらの異常気象は、エルニーニョ現象の影響によるものと考えられます。特に南米の一部では大雨が続き、アジアの一部では干ばつが深刻化しました。

 このような気候変動に対して、一部の人々は「地球の長い歴史を振り返れば、今よりももっと温暖な時代があった」、「地球は温暖化と寒冷化を繰り返しており、やがて寒冷化する」と指摘します。確かに、地球は過去に氷期と間氷期を繰り返しており、現在は間氷期にあたりますが、すでに1万年以上が経過しており、過去のサイクルでは次の氷期に移行するタイミングに近づいています。このサイクルは「ミランコビッチサイクル」と呼ばれ、地球の軌道や自転軸の変化によって起こる周期的な気候変動によるものです。しかし、現在の間氷期は過去のものとは異なり、人間活動による温室効果ガスの急激な増加が影響しています。このため、自然のサイクルに従って気温が低下することが予想される時期であっても、温室効果ガスの影響で寒冷化が抑制される可能性が高いと考えられています。ただし、これらは現時点の科学的知見に基づいた予測に過ぎず、気候変動のメカニズムにはまだ未解明の部分も多くあります。将来の地球が必ずしも温暖化し続けるとは断定できませんが、人為的な温暖化の影響を考慮しつつ、適応策と緩和策を実践することが、私たちの未来を守る鍵となるのではないでしょうか。今年の夏は気候変動の深刻さを改めて認識させるものとなり、私たち自身が地球の未来に対して責任を持ち、行動することが求められる時代が訪れています。

 話は変わりますが、先月のタイムナウNo.2で髙田が紹介しました当院の新築移転と来年(2025年/令和7年)迎える開院25年周年を記念し、スタッフに公募した「タグライン」が決定しましたのでご報告いたします。一次選考、二次選考、最終選考による厳選なる選考の結果・・・

「あなたらしさに 寄り添う 医療を」 に決定いたしました。

 このタグラインには「すべてのひとがその人らしい生活ができるように包括的なアプローチをしていきたい」という想い(思い)が込められています。私たちの医療サービスが皆様の期待を超えるものであることをお約束し、心のこもった医療をご提供いたします。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

 最後になりますが、猛暑を乗り越え、実り多き秋を迎えられますようお祈り申し上げます。

令和6年8月 臨床工学技士長 岡本威志

今回time nowを担当します、透析室の岡本威志です。よろしくお願いします。
立秋とは名ばかりの猛暑が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。秋の訪れが待ち遠しいですね。

 近年、日本各地で異常な暑さが続いており、特に夏季には猛暑日が頻繁に発生しています。日本気象協会によると、最高気温が25℃以上を「夏日」、30℃以上を「真夏日」、35℃以上を「猛暑日」、そして40℃以上を「酷暑日」と呼びます。今夏は過去数十年で最も暑い夏を迎えました。多くの地域で猛暑日が続き、最高気温が40度を超える日もありました。熱中症による救急搬送件数が増加し、特に高齢者や子どもたちが深刻な影響を受けました。

 連日の猛暑に加え、九州地方や中国地方では活発な梅雨前線による大雨災害が発生しました。この異常な暑さの主な原因は、太平洋高気圧とチベット高気圧というダブル高気圧の影響と言われています。これにより、日本全体に暖気が流れ込み、さらに山の斜面を超えて暖流として下降する「フェーン現象」が加わる地域では、気温が一層上昇し、例年とは異なる過酷な暑さが私たちの生活を直撃しています。
 日本のみならず、世界でも異常気象が頻発しました。ヨーロッパでは異常な熱波が続き、山火事が多発、アメリカ西部では干ばつが深刻化し、南米では大雨による洪水が発生しました。これらの異常気象は、エルニーニョ現象の影響によるものと考えられます。特に南米の一部では大雨が続き、アジアの一部では干ばつが深刻化しました。

 このような気候変動に対して、一部の人々は「地球の長い歴史を振り返れば、今よりももっと温暖な時代があった」、「地球は温暖化と寒冷化を繰り返しており、やがて寒冷化する」と指摘します。確かに、地球は過去に氷期と間氷期を繰り返しており、現在は間氷期にあたりますが、すでに1万年以上が経過しており、過去のサイクルでは次の氷期に移行するタイミングに近づいています。このサイクルは「ミランコビッチサイクル」と呼ばれ、地球の軌道や自転軸の変化によって起こる周期的な気候変動によるものです。しかし、現在の間氷期は過去のものとは異なり、人間活動による温室効果ガスの急激な増加が影響しています。このため、自然のサイクルに従って気温が低下することが予想される時期であっても、温室効果ガスの影響で寒冷化が抑制される可能性が高いと考えられています。ただし、これらは現時点の科学的知見に基づいた予測に過ぎず、気候変動のメカニズムにはまだ未解明の部分も多くあります。将来の地球が必ずしも温暖化し続けるとは断定できませんが、人為的な温暖化の影響を考慮しつつ、適応策と緩和策を実践することが、私たちの未来を守る鍵となるのではないでしょうか。今年の夏は気候変動の深刻さを改めて認識させるものとなり、私たち自身が地球の未来に対して責任を持ち、行動することが求められる時代が訪れています。

 話は変わりますが、先月のタイムナウNo.2で髙田が紹介しました当院の新築移転と来年(2025年/令和7年)迎える開院25年周年を記念し、スタッフに公募した「タグライン」が決定しましたのでご報告いたします。一次選考、二次選考、最終選考による厳選なる選考の結果・・・

「あなたらしさに 寄り添う 医療を」 に決定いたしました。

 このタグラインには「すべてのひとがその人らしい生活ができるように包括的なアプローチをしていきたい」という想い(思い)が込められています。私たちの医療サービスが皆様の期待を超えるものであることをお約束し、心のこもった医療をご提供いたします。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

 最後になりますが、猛暑を乗り越え、実り多き秋を迎えられますようお祈り申し上げます。

令和6年8月 臨床工学技士長 岡本威志