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 光心会 諏訪の杜病院 医師 鈴木 馨 と申します。あけましておめでとうございます。

 昨年もSARS-CoV-2(新型コロナウイルス)感染症について多くの研究がなされ、なるべく最新の情勢を知るよう努めた一年でした。しかし、予防接種に来られる方と会話をしていると、そもそもの免疫の話を聞きたいと仰る方、公衆衛生的な関わり、子供に対する感染や予防接種の情報を求めている方、妊娠と予防接種について、国内の治験の進み具合を知りたがっている方など、質問が多岐に及ぶことが実に多くありました。手元に文献が無い時は時間をいただき、なるべくわかりやすい説明を心がけたつもりでおります。何気ない質問から、どういった事を皆さんが知りたがっているのかが学べ、大変貴重な経験を致しました。日本政府は2回目のワクチン接種を行った方全員に3回目接種を予定しており、再度当院へ接種に来られる方もいらっしゃるかと思われます。御不明な点がありましたらどうぞ何でも質問して下さい。

 岸田総理は水際対策を徹底しておりますが、それでも徐々に感染者数が再度増加しております。現在は、ほとんどがデルタ株感染ですが、オミクロン株感染も増えてきております。“トランプの 絵札のように 集まって 我ら画面に 密を楽しむ”これは私の好きな歌人 俵万智さんの短歌です。移動や面会ができず、密になれないため、新型コロナウイルスは多くの人を孤独にしております。“医師は、医療及び保健指導を掌ることによつて公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もつて国民の健康な生活を確保するものとする。”これは医師法第1条の条文であり、患者さんの健康的な生活のために医師は存在します。しかし、最終的には皆様が幸せに生活するため働くものと考えております。新型コロナウイルスに限らず、基礎疾患のことや日常生活のことも含め、皆様のお力になれたら幸いです。まずはなんでも質問していただければと思います。本年もどうぞ宜しくお願い致します。


令和4年1月 医師 鈴木 馨