インフォメーション 〜time now〜

 この春、三陸鉄道のリアス線があの震災から3年振りに全面開通しましたね。笑顔一杯の乗客は勿論の事、線路脇で旗をふり喜んでいる方々のお姿を見ていると感極まり目をウルウルさせながら、テレビの前で自然と拍手をしていました。そしてこの春、異次元の金融緩和から1年が経過しました。一時的なものですから平常に戻した時の経済が心配です。それから、増税もありましたね。増税後は、百貨店の売り上げが下がったそうです。この増税が景気回復に水を差さなければいいですね。それと、消費税25%のデンマークのように福祉などが充実するお金の使い方をして欲しいです。国民も、この税金を無駄に使われないように政治に関心を持ち、きちんと政治家を選んで投票をしましょうね。

 それでは、お待たせいたしました。新年度を迎えましたので昨年度の常勤看護師離職率を報告したいと思います。なんと、またまた1%程度でした!!しかし、「0」にはなりませんでした…やはり、それぞれに色々な事情があるので「0」は難しいですよね…?それでも、ある看護師の場合、人間関係で看護師という職から離れていたのに諏訪の杜病院で数年間努めたことで自信を持って地元に帰っていきました。県外ですが、地元に戻った後も看護師をしているそうです。それに、私の後輩たちは、その後大きく成長してくれていて県内外で国公立の病院を始め、各病院で管理職者になっています。嬉しいですよね…それで十分ですよね…学会などでは必ずわざわざ挨拶に来てくれます。離れた後も挨拶に来てくれるということは、頑張っている証拠なのですよ…そして、私から受け継いだ何かしらのものを、しっかり継承してくれています…嬉しいですよね!(^^)!『岩根さんがいると緊張する』と出世した今でも皆が言います…喜んでいいのでしょうか?…複雑ですがそれも嬉しいですよね。お互いが真剣に向かい合い認め合いこの関係があるのですから(*^^)v皆に会うと『自分ももっと成長して頑張らねば!!』って思いにさせられます。

 本年度の看護部の年間目標は、『質と品の向上』です。質は、ほぼ出来てきている看護計画や研究などではなく、日常生活支援の根本的なことです。患者が離床した後のベッドメーキングや病室の環境整備、整容や体位交換などです。そして、品の向上は、言葉遣いです。大分は、方言が激しい土地柄であり意識しなければ標準語をあまり使いません。その為に、看護師は標準語、丁寧語が使い分けられず、間違った日本語も使っています。これは、スタッフ間でも問題だと思います。これに加え、会話時の音量や目線、姿勢も含めきちんとしていきたいと考えました。

  『障害者の真の平等って何なのだろう?』『障碍者の自立(律)って何だろう?』先日参議院会館で開催された英米豪日のリーダーによる各国の障害者の最新情報セミナーに参加した時に芽生えた私の中の疑問と葛藤です。私は、豪に渡航した時に共生の会の方針を決めました。しかし、私の目標であり指標だった豪政府が開発したBSWAT、生産性評価(生産力、賃金の50%)と就労能力評価(技術・訓練、賃金の50%)で構成されている賃金評価方式は能力比例型で、労働裁定賃金に能力減退率を乗じて算出します。この評価が停止されてしまいます。この問題は、当事者や家族の気持ちや意見も参考にして真摯に向き合っていきたいと思います。障害者を納税者にしたいです。障害者が仕事に就くと国のGDPが2%上がる事実もあります。実際には、利用者に大分県の最低賃金も払えていないので、今後当事業所も意識を変えて企業化した運営も視野に入れていかなければならない時期にきている必要性も痛感しています。

平成26年4月 諏訪の杜病院 副院長 岩根美紀