インフォメーション 〜time now〜

 皆さん、はじめまして。今回、time nowの担当をさせて頂きますリハビリテーション部 理学療法士の筒井仁美と申します。私は、3月末に福岡で開催された第4回日本腎臓リハビリテーション学会学術集会に参加させて頂いたので、その報告をしたいと思います。

 腎臓リハビリテーションとは、主に慢性腎不全透析患者に対して運動療法、教育、食事療法、薬物療法、精神的ケアなど包括的リハビリテーションを行うことで日常生活における動作や生活の質の向上、代謝の改善などを目的としたものです。学会では大学、病院、施設の先生方の講演や発表を聴講することができました。当院でも人工透析を行っており、学会に参加することで現在の腎臓リハビリテーションにおける最新の情報を知ることができ当院の透析患者に対する取り組みも伝えることができました。

 今回の学会で私が思ったことは慢性腎不全保存期の患者に対しての運動療法はまだまだ普及しておらず、臨床の研究データも少ないのが現状だということです。この様な現況にあっても当院では、開院当初より入院・外来の透析患者に運動療法を積極的に実施しています。この取り組みを伝えていくと共に更なる運動療法の質向上のために日々の評価を継続し、運動療法の効果を実証していく事が急務であると思いました。現在の私では、一人の透析患者の把握でさえ精一杯ですが、腎臓リハビリテーションが更に発展・普及し、患者さんがいきいきとした生活が送れるように真摯に取り組んでいきたいと思いました。

 私は今回の学会で「血液透析導入期からの段階的な運動療法を経験して」とういう題名で初めて発表をさせて頂きました。発表することで今まで自分が行ってきたことを振り返ることができ、反省点やこれからの課題、目標ができました。また、学会では福岡大学サッカー部の監督をしている乾眞寛氏の講演もあり人が成長するには①素直②努力③感謝だという言葉を聞きました。今回学んだこと、自分の現在の実力を素直に受け止め医療の現場でも生かしていけるよう努力していきたいです。また、このような機会に参加させて頂き、患者さん、院長をはじめ沢山の方に協力・指導をして頂いたことを感謝しています。この気持ちを忘れずステップアップしていきたいです。

 余談ですが、開催地が福岡ということもあり発表後はラーメンを食べに行きました。発表を終えた後の一杯は格別でした!(^^)!

4月 諏訪の杜病院 リハビリテーション部 理学療法士 筒井仁美