インフォメーション 〜time now〜

 桜の開花の時期を迎えましたね。桜を見るのは毎年楽しみです。心が癒されますよね…日本人だからでしょうか?でも、ここ何年も桜の木の下での宴会とは無縁な私です。

 先日、ケニア大使館に表敬訪問してきました。大使やスタッフ(日本人含む)は、とても気さくな方々で親切に対応して下さりました。ケニアでの巡回医療を始めとする支援活動は勿論の事、このような日本でできる地道な活動も継続しています。このプロジェクトに着手して幾年月が流れたでしょう。かれこれ5年になるのではないでしょうか?外国ということもあり、日本人の感覚では通じない事が多いので苦慮しています。でも、明確な目的と理念を持っているので、諦めずに根気強く継続していきます。いつか、必ず実現したいですし、出来るように尽力します。私達に賛同し協力して下さっている日本の方々やケニアで私達を待ち協力して下さる方々(各方面の専門家の皆様・ケニア政府機関・現地スタッフ・ナクルの友人)に応えるためにも遂行します。

ところで、皆さんはケニアにどういった印象をお持ちですか?やはり、サファリの野生動物やマサイ族のような部族を想像される方が殆どですよね。最近では、大々的に報道されたので、ナイロビでのテロ事件が印象に残っている方も多いようで「大丈夫?」とか「怖い」と言われる機会が増えました。確かに日本の性善説は通じない国であるのは確かですが性悪説だけでもないと思います。どこの国でも一緒ですよ。時と場所、人さえ選べば危険回避はできます。但し、テロに関しては予測不能なので“絶対”は断言できかねます。でも、今回のテロでケニア政府や国民も危機感を持って対応するようになっています。ナイロビは、大分より都会でお洒落です。百聞は一見にしかず、体験しないと理解して頂けないのかも知れません。私は、人類発祥の地であるグレートリフトバレーに立った時には感無量でした。その景色に魂を揺すぶられる様な衝撃を覚えたのを今でも鮮明に記憶しています。因みにケニアでの言語は①部族語②英語③スワヒリ語です。殆どの方が英語は話せます(イギリスの植民地だった為)。でも、ケニアで使われているスワヒリ語をタンザニアの方々は遺憾に思っているそうです。

 最後に…私は、中国に対して敵対心は持っていませんが、中国が海外でやっている事実を知る度に中国のモラルのなさを遺憾に思っています。例えばウガンダでのダム建設がそれです。ダム建設を中国が請け負った時に中国は軽犯罪者をウガンダに労働者として派遣(送った?)しました。ところが、いい加減な仕事をした為に工程の20%でコンサルタント(施工管理)をしていたイギリスに切られ、引き上げる際に2000~3000人と言われる軽犯罪者の殆どをウガンダに置き去りにしているそうです。ケニアでも中国は同じ事をしているのだとか…金に物を言わせて…本当に悪いです。途上国を利用するなんて許せません。このような事を繰り返していると中国は自滅の道を進み、いつかとんでもない形で破綻します。せめて、世界平和を乱すようなことだけはして欲しくないと切望しています。

3月 諏訪の杜病院 副院長 岩根美紀