インフォメーション 〜time now〜

「ああ、鬱陶しいなぁ!!」と思う梅雨の時期も、なければ農作物が育たないし、生活用水にも困りますものね…洗濯物が乾かなくても、布団が干せなくても、我慢!!我慢!!
私は、学会参加の為、6月中国へ行ってきました。詳細は7月のタイムナウで理学療法士の山口が報告させていただく予定にしていますのでお楽しみに♥
私の感想を少しだけ言うと、中国の世界遺産やチベット、それに移動に利用した高山列車の24時間の景色がとても良かったです。ただ、中国は本当に経済成長にモラルやインフラ整備が伴っていないことを痛感しました。国土が広く多民族国家なので難しいところもあるでしょうが、格差が酷過ぎます。
このような状況が続き、他国の方がこれを目の当りにすれば、GDPの裏トリックも世間に知れ渡っていくでしょうね。

実は、今回の原稿は早くから出来ていたのですが、どうしてもお伝えしたい…いいえ!!伝えなければならない事に気付いたので、内容を急遽変更しました。
それは、透析患者さんについてです。題を『透析患者さんを理解して!!』と掲げ、題名の如く、透析患者さんのことを正しく理解して頂き、現在の状況を周知して頂きたいとの思いから、今回からシリーズで何回か取り挙げたいと考えました。

 透析患者さんは、様々な病気が原因で腎臓の働きが悪くなり、腎移植しない限り透析を受けなくては生きることができなくなります。
血液透析ですと殆どの患者さんが、週に3回病院に通院して1回に4~5時間の治療を受けています。
このような透析患者さんは増加しており、日本で現在30万人を超えています。又、高齢化も進んでいます。

 皆さんは、透析をされている患者さんをご存知ですか?どういった印象をお持ちですか?大概の方が、「顔色が悪い」「きつそう」「大変そう」とおっしゃいます。そうですね…それは、合併症の腎性貧血などの影響で、顔色が悪くなったり、黒く見えるからではないでしょうか?
それに、透析療法は、1分間に200~240mlも体外に血液を出して、簡単に説明すると…不要な尿毒素や水分等を、人工腎臓(ダイアライザー)を通して除去し、逆に電解質等を是正しているのですから、透析療法自体が、患者さんにとってそれなりの負担となる訳です。
更には、併存疾患や合併症、透析療法による時間的拘束とそれに伴う随伴症状などの要因が重なり、デコンディションニング状態に陥ってしまうからです。
その結果、身体機能やADL(日常生活動作)が低下してしまっている方が多いからだと思います。

 でも、誤解しないで頂きたいのは、透析療法を必要とする方でも、きちんと仕事を持ち働かれている方も少なくないという事です。
確かに、時間的な拘束が発生するので職場の理解は必要ですが、 「仕事をしている」「できる」という事実を知って下さい。
ちなみに、私の父も数年前から透析を受けていますが、職場や周りの方々の理解と協力のお蔭で夜間透析を受けながら、70歳を超えるまで仕事をしていました(今も、在籍しています)。
父は加齢による変化に糖尿病、それ以外の病気も加わっているので、体力的にも決して恵まれている方ではありませんから…で、今回、何を伝えたかったかというと、体調や価値観などに個人差があり、生活様式に違いはあるものの『透析患者さん達も、私達と何ら変わりなく「社会で生活している人」なのだ』という事を認識して頂きたいです。

【今後の予定】

PartⅡ『透析患者さんにリハビリテーションが必要か?』
~当院で実施しているリハの結果から効果を検証します~
PartⅢ『透析患者を取り巻く現状と立場の違い』
~医療者・患者の立場から~

     6月  岩根 美紀

嬉しいニュースがあります♥いよいよ5月から、アフリカで巡回医療を開始することが 出来ました。今後は、政府もアフリカと医療を含めた協力体制を強化していくという事なので、何年も尽力してきた方々が、救われると信じています。