インフォメーション 〜time now〜

 看護部長の藤山恒子が今回は、タイムナウの担当をさせて頂きますので先月海外研修でハワイに行った報告をしたいと思います。
 開院初期の看護師不足が深刻な時期、苦楽を共にし、看護部の礎を築いてきた4人の役職者(副院長・看護局長・看護部長・透析室師長)で行かせていただきました。当院は、毎年海外研修を行なっていますが、役職者は交代で留守番をするため、4人一緒に海外研修に行くことはありませんでした。
 しかし、今回は長年の念願が叶い、4人で海外研修に行くことができました\(^o^)/

 ハワイについて、少し紹介をします。ハワイの正式名称は、STATE OF HAWAI'Iです。今から500万年前に海底噴火で隆起し、大小様々な132の島々が次々に造り出されました。気温は1年中安定していて過ごしやすく、オワフ島をはじめとする主要6島は、世界有数のリゾートとして知られています。ハワイと日本の時差は19時間、様々な人種・宗教の人が集まっています。 
 ハワイといえば"常夏で暑い"というイメージを抱いていたのですが、確かに日差しは強いものの日陰は涼しく、夜も結構冷え込んでいました。最高気温25℃、最低気温15℃前後でしたので、ほぼ毎日長袖で過ごしました。 

 研修の一つ、カパフル透析センターの視察では、ハワイと日本の医療現場の違いを学びました。透析センターには看護師、PCT(穿刺や器械チェックなどを行う技士)、バイオメン(器械メンテナンスや透析液作成などを行う技士)、SW、栄養士、セクレタリー、メディカルコーディネーター等の職種がいて、常駐の医師はいませんでした。95名の患者には各々かかりつけ医がいて、透析治療のためのみこのセンターへ来ています。異常があれば、それぞれの主治医に連絡をして指示を仰ぐ仕組みです。また、月に50~60人の観光客を受け入れており(日本人は月20~30人)、観光客には専用の医師がいて指示を出しているそうです。穿刺は技士が行い、看護師は穿刺をしていませんでした。感染症は、HBs抗原に対して厳しい規制があり、毎月検査を行って陰性者にはワクチン接種を実施、陽性者は隔離して透析を行うそうです。一番驚いたのは、立位で回収していたことです。日本では考えられません!リクライニングチェアーで透析を受けていましたが、日本人は「足を上げて」という人が多いので困るそうです。布団やクッションを使用して下肢拳上するようです。
 このようにいろいろな違いはありますが、 
ハワイはリゾート地でもあり、透析患者が
気軽に海外で透析を受けることが出来る環境が
整っていました。日本語を話せるスタッフもいますので、
安心出来ると思います。 


 海外研修を通して、改めて日本の医療、保険制度は恵まれているなと実感しました。また、日頃の業務から解放されて、リフレッシュすることも出来ました。このような貴重な経験をさせていただける先生や職場に感謝し、また新たな気持ちで仕事に取り組んで行こうと思います。 

オアフ島で滞在したホテルの部屋のテラスから見た景色です。ホノルルの町が一望でき、昼間は海が、夜は夜景を堪能する事ができました。
並ばないと食べることの出来ない
有名店のパンケーキです。お味は×○*…!?

平成25年3月

看護部長 藤山