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 遅い梅雨入りをしましたね。梅雨が明ける頃には、コロナ抑制も和らいで行楽シーズンを迎えますが、計画はお持ちですか?私は、本日(6/20)ケニアから帰国し大分に戻るため、今のところ計画はありません。

 新型コロナウイルスの対応に世界が足並みを揃え始めた頃に、サル痘と言う感染症の情報が入り、皆さん困惑されたのではないでしょうか?サル痘は、1958年にカニクイザルで初めて確認されたウイルスで、1970年代に人への感染が確認されています。血液・体液・接触・飛沫感染します。発疹を伴い2~4週間ほどで改善すると言われています。死亡率は低いのですが、子供や妊婦、基礎疾患がある場合は重症化することもあるようです。サル痘は、天然痘のワクチンで効果があるそうですが、天然痘は1980年にWHOが世界根絶宣言を行い、日本では1976年に天然痘ワクチンは終了しています。つまり、それ以降に生まれた日本国民はワクチン接種をしていないという事になります。石鹸による手洗いやアルコール消毒で予防ができますので、頭にいれておいてください。5月の時点で、アフリカ渡航歴のない人たちの感染が、イギリスやポルトガルなど欧米で確認されましたが、その後は新型コロナウイルスのような拡がりは見せていません。感染症がこれ以上猛威を振るわないように祈るしかありません。新型コロナウイルスの影響で、外国への行き来が難しくなり自由が束縛されたような気持になりました。その上、ロシアがウクライナと戦争を始めたので、色んな意味で心配していましたが、私たちの渡航等に関して、あまり影響は受けていません。主だった産業がなく、観光業が国の収入の要になっている貧しい国こそ困窮しています。経済立て直しのためにも、人や物が元通りに動くといいですね。

 経済と言えば、主な経済の枠組みをご存じですか?TPP(環太平洋パートナーシップ)、RCEF(東アジア地域包括的経済連携)、USMCA(米・メキシコ・カナダ協定)、IPEF(インド太平洋経済枠組み)をバイデン氏が提唱しており、FTAAP(アジア太平洋自由貿易圏)は検討段階に入っています。これらが、加盟国に平等に利をもたらし、各国の経済発展を生むのでしょうか?国際機関のように、加盟各国の思惑が入り乱れ機能不全にならないことを信じたいものですね。

 ところで、今もロシアとウクライナの戦争は続いています。もはや民主主義と先制主義の争いになってきています。どのような形で終息するのかが全く見えません。「第一次情報戦争」と呼ばれるこの戦争ですが、国民の意思のコントロール(洗脳)や士気の向上、世界の関心を集め支援を得るためには、情報がとても重要な役割を果たすという事を再認識させられました。例えば、2016年から始まったイエメンの戦争は代理戦争とも言われ、イエメンのフーシ派と政府軍の戦いにサウジアラビアとイランが軍事的に介入して泥沼化しています。それぞれの国が奸計を図ることによって惨たらしい殺人が毎日行われています。イエメンでは、38万人もの人々が命を落としているにも拘らず、マスコミに取り上げられることは殆ど無く、各国や国際機関の支援さえまともに受けられていません。国や人種によって、人命に格差が生まれるとは考えたくもないです。情報だけの問題ではないと思いますが、プロパガンダに限らず情報って大切ですし怖くもありますね。そうそう、ウクライナとロシアの戦争で、話題になっているNATOなどの主な安全保障の枠組みも紹介しておきますね。AUKUS、クアッド、CSTOがあります。これらの大義名分はさておき、何を念頭に何を目的にしているのか、皆さん考えたことがありますか?戦争から生まれる未来などありません。国土を広げても、それ以上の何らかの制裁をくらう筈です。人命よりも優先しなければならないことって何なのでしょう?日本も、第二次世界大戦で学び、大きな代償も払いましたし未だにそれ以上の償い?をしています。ウィーン条約を確認してみて下さい。2022年に於いて世界への日本の貢献が、未だに全く反映されていないままです。だから、K国も好き放題にアピールしているのです。「忘れよう!」とは思いもしませんが、いい加減に脱却しましょう。日本が日本らしさを、もう少し世界にアピールして、理不尽なことは理不尽だと米国やK国などにも示していい時期に来ているのではないでしょうか?日本の未来のためにです。政府も、しっかり肝を据えて対峙していって欲しいです。

 最後になりますが、私は何気ない日常が有難いのだという事を改めて感じています。それは、戦争や天災、コロナ渦の制限に関わらずです。家族や仲間が、笑顔で一緒にいられる日常こそが幸せな事なのだと思えてなりません。だから、皆と過ごす時間を大切にしていきたいと思っています。皆さんも、大切にしてくださいね。


6月タイムナウ 岩根