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 諏訪の杜病院回復期リハビリテーション病棟准看護師の稲場です。
 私が諏訪の杜病院に勤務するようになって、今月6日で丸6年になりました。
入職してから、長いようで短い6年間でした。本当に色々なことがありました。  私には、今春小学生にあがったひとり息子がいます。私はいわゆるシングルマザーで子どもが7か月になった頃、縁あって諏訪の杜病院に入職しました。当時、周りに助けてくれる肉親がありませんでした。また、准看護師の資格をとったものの、実務経験はなく、子育ても初めてでわからないことばかりという状況でした。当時の私は「経験のない新人」「シングルマザー」「赤ちゃん」と、雇用者側からすれば大変リスクのあるスタッフでした。一社会人としては多くのマイナス因子を持つ私でしたが、「子供を育てるためにも、看護師というやりがいのある職業は、続けていくべき」と助言され、こんな私を丸ごと全部受け入れてくれたのが、ここ諏訪の杜病院でした。

 働き出してから、子どもが3歳になる頃まではほぼ毎月、何かしら病気になり、ケアルーム(病児保育)のお世話にもなりました。その為、急な発熱で早退したり、急なお休みを取らざるをえず、職場の仲間たちに迷惑をかけることも多々ありました。余談ですが私の息子は、なんともタイミングが悪い子で、何かイベントがあると病気をします。入職予定日2日前に肺炎になり入院、入職日を遅らせざるを得なくなり、保育園初の運動会で発熱、どんぐりの杜クリニック開院2日前に水ぼうそうに罹るなどなど。そんな息子も今では、元気いっぱいに小学校に通っています。
 小さな子供を抱えて働くことは、とても大変なことです。それが、シングルだと尚更です。しかし、私の場合、苦しいときに助けてくれたのは、肉親ではなく、同僚でもある親友と職場の仲間達でした。看護師として、母親として、女性として、そして人生の先輩として多くのことを教えてくれます。仕事に限らず、人として大切なこと、人を信じること、人を想うこと、助け合うことを教えて頂きました。叱られたり、褒められたり、笑いあったり、ともに喜び、楽しみ、悲しみ、寄り添い日々過ごしています。34歳で入職してこの病院の仲間に出会えて本当に救われ、人生を謳歌できるようになりました。ここの(諏訪の杜病院)仲間達とは、一生のお付き合いです。
 私はよく岩根副院長に叱られますが、「今は助けられる立場でも、子どもが大きくなったら、今度はあなたが、同じように働くママを助けてあげれば良いのだから。お互い様よ。」と子育てと仕事の狭間で悩んでいる私に言って下さった言葉が今も、心に残っています。この言葉に救われました。それともう一つ岩根副院長によく言われる事は、「子供には、財産は残さなくてもいいけど教育だけは残しなさい。育てて大きくするだけじゃダメよ、きちんと子供が、自立できるようにしなさい。」と言われます。私もそう思える親になったので今頃になって両親にも感謝できるようになりました。ですから、進学もする予定です。
 看護師としても、母親としても、人としても、まだまだ未熟な私ですが、これからも少しずつ成長していきたいと思います。この場をかりて、みなさんに日頃の感謝の気持ちを伝えたいです。
~いつもありがとうございます。これからもよろしくお願いします~

平成24年 6月15日 稲場