インフォメーション 〜time now〜


 こんにちは。今回time nowを担当させて頂きます、諏訪の杜病院リハビリテーション部理学療法士の上野あかりです。よろしくお願い致します。

 日を追うごとに夏らしくなるこの頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

 私には1歳になる娘がいます。ある日、育児雑誌を読んでいて気になる記事を見つけました。それは、「大人のマスク着用が子どもの発達に与える影響」という記事です。今回は、この記事を読んで感じた事を書きたいと思います。

 赤ちゃんは、目や鼻や口を認識して「これは顔だ」と学び、その後、表情から喜怒哀楽を見分けるようになると言われています。マスクをすると顔の半分以上が隠れ、相手の表情が見えづらくなります。その為、相手の感情を理解する力や共感する心がつきにくくなり言語の獲得にも影響がでるとその記事には記載されていました。

 日本でも新型コロナウイルスのワクチン接種が進んでいますが、今後もマスクを着用する日が続くと考えられます。そのような時に、親として娘を感情豊かに育てられる方法を考えました。

① マスクを着用しなくていい家族時間には、表情をより豊かにする

② マスクを着用している時は、リアクションとスキンシップを増やす…です。

 コロナ禍でなくても、当たり前の事なのですが、こうした「伝える」工夫を、新型コロナウイルス感染拡大で、以前よりも意識するようになりました。

 メラビアンの法則では、人がコミュニケーションを受け取る情報を100%とした場合、相手から発せられる言語情報は7%で、非言語情報(見た目、表情、声のトーン、大きさなど)は合計93%になるといわれています。

 患者さんや職員と話す時も、マスクに覆われていない部分を駆使して、表情に変化を持たせ、声がこもらないように、はっきり話すことを心がけています。それでも、相手に伝わっていないと感じることも多々あります。今こそ、非言語情報を駆使したコミュニケーションの仕方を学ぶ機会と捉え、マスクを外せる毎日がきた時にもしっかり「伝える」ということを意識したコミュニケーションをとることを、考えるきっかけをくれた記事でした。

 皆さんも、マスクに隠れない顔のパーツだけで、喜怒哀楽が伝わるように、挑戦してみてはいかがでしょうか。

 まだ制限が多い毎日ですが、一日でも早く新型コロナウイルスの感染拡大が収束し、好きな所に自由に行ける日が来るよう願っています。


7月タイムナウ 諏訪の杜病院 リハビリテーション部  上野 あかり