インフォメーション 〜time now〜



 今回、Time nowを担当させて頂くことになりました回復期リハビリテーション病棟看護師の山本です。

 令和になり1年が経ちましたが、皆さんは生活に変化がありましたでしょうか。昨年、私は大分に引っ越し、透析室勤務を経て、現在は回復期リハビリテーション病棟で勤務しております。今年、看護師14年目をスタートし、今まで経験してこなかった分野で新たな発見と学びがあります。

 今、新型コロナウイルスの影響で、日本だけでなく世界中で生活環境が変わる出来事が起こっています。様々な事柄においてターニングポイントとなるのではないでしょうか。では、私にとってのターニングポイントについてお話します。皆さんにも日々生活をしている中で自身を振り返るタイミングがあると思いますが、それがターニングポイントに繋がることもあると思います。そこで、私の人生のターニングポイントとなった一つを紹介します。皆さんは、日頃働き疲れた自分自身の心のケアをどのようにされていますか?リフレッシュできていますか?最近、新型コロナウイルスの影響でよりストレスを抱えてはいませんか? ある研修に参加する機会があり、その時に患者と向き合う中で『ケアする人が自身の心のケアができていないとケアを提供することができない』という事を学びました。それまで、自分自身の心のケアを意識していなかったことに気づき、改めて看護する側の心のケアの大切さを意識し考えるようになりました。これを契機に、私は月に1〜3個ほど簡単な目標を決めています(目標というよりは心構えと思って頂いた方が、分かりやすいかもしれません)。そうすることで、モチベーションの向上に繋がり、目標を達成した時はプチご褒美を自分にあげています。皆さんも何か些細なことでもいいので、やってみてはどうでしょうか。小さな幸せや喜びを感じられることがあると、心が少しでも軽くなり、ゆとりを持ち余裕ができるのではないかと思います。

 最後に、話は少し変わりますが、以前私がフィリピンへ行った時にボランティア活動に参加する機会がありました。セブ島の一部では墓地で暮らしている人達がいます。『墓地スラム』と言われています。セブ島では日本の墓地とは異なり、一つ一つが建物のように仕切られていて、その中に棺が入っています。ほぼ屋根はなく、水はけも非常に悪く環境は決して良くはありません。またセブ島の街中では、ストリートチルドレンや道端で生活する人を見ることも珍しい光景ではありません。途上国であることを、再認識せざるを得ない景色がそこにはありました。しかし、そこで生活をしている子供達はとてもパワフルで人懐こく笑顔で溢れており、逆に子供達から元気をもらったことを覚えています。新型コロナウイルスの影響がありますが、笑顔で溢れる生活に1日でも早く近づけることを期待しています。

 皆さんもStay homeでお時間がある時に、自身の置かれている環境・これまでの振り返りをしてみては?何かしらの発見・気付きができ、これからの仕事や生活を有意義にしていくことができるヒントがあるかもしれません。





5月タイムナウ 諏訪の杜病院 回復期病棟 山本