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 3月も半ばを過ぎたのに週明けは、底冷えしましたね。寒暖差が激しいこの時期、栄養と睡眠を十分にとって、新型コロナウィルスに限らず、他の感染症予防にも努めましょう。

 私は、新型コロナウィルが報道され始めたころ、インフルエンザよりも死亡率が低いので、むやみに騒ぎ立てて不安を煽り、人々から冷静さを奪い日常生活を非日常化させ経済活動に影を落とすことを懸念していました。しかし、新型コロナウィルスは世界56もの国と地域に拡がり、WHOがパンデミック宣言をしましたね。小学校3、6年生の全国学力テストまでもが影響を受け延期になりました。発熱や強い倦怠感(体のだるさ)が続いた場合、不安なのはわかりますが、緊急時以外は、かかりつけ医にまずは電話相談をして指示をあおぎ、むやみな受診は避けてください。そして、感染が疑われる際には、外出を絶対に控えてください。政府に任せるだけではなく、自分たちでできる感染拡大予防をしていきましょう。新型コロナウィルスで日本の対応を各国に攻められていますが、日本の致死率は、どの国に比べても低いです。ここは、日本が評価されるべきところだと思います。それから、台湾の新型コロナウィルスに対する国(国民含む)をあげての取り組みは徹底していて、本当に感心しました。マスク着用は勿論ですが、全ての施設に入る際に、検温と手指消毒が強要され、毎日仕事始まりに職員の検温をして記録をしていました。

 全然話は変わりますが、皆さんはアメリカのパークアベニューの格差社会をご存知ですか?川を挟んで、片方には、お金で社会制度をも思うままにするような人たちが住み、一方はアメリカで最も貧しい地域と言われ、1日40$で暮らしている人たちが住んでいます。まるで、社会の縮図を見ているような場所です。お金を持つことが悪い訳ではなく、貧しいことが悪い訳でもありません。働いても、働いても最低限の暮らししかできないワーキングプアの状態が、人々から意欲や夢を奪ってしまい、世間を恨んでしまうことが問題なのです。そして、富を自分のものだけにしてしまうのが問題なのだと思います。いずれのケースにおいても、このような家庭環境は、子供の経験や視野、価値観を狭めてしまいがちです。でも、貧困地域にくらし環境に恵まれずとも、未来を見据えて目標を持ち一生懸命生きている人たちは、学問に励んだりチャンスを見つけて這い上がる血の滲むような努力をして、この暮らしから抜け出しています。ここに表れるのが、その人の人間性であり生き方だと思います。

 例えば、親の愛にも様々あります。子供の望むままに、子供が困らないように、手を充ててしまう愛があれば、子供の自立のために目をつぶり、多少の困難を子供に背負わせ敢えて知らしめる愛もあります。この両者に愛情の違いはないと思います。しかし、親の愛の形が子供の社会性や人生に大きく波及はしてしまいます。親子が助け合って生活を送るのは結構な事ですが、私の周りを見ていても親子共依存傾向が強く、家族だけの狭小なコミュニティーでしか生きていない親子が増えています。これもまた、異様に権力や富に執着している家庭、貧困家庭に限らず、相互の視野や価値観を狭めて、可能性を逃している環境にあると言えます。何故なら、ある一定の社会の価値観や常識だけだと偏ってしまうからです。他者との関りにより、色んなことを知り経験することは大変ですが得ることも多く、人生に於いてとても大切な指針になることがあるからです。そう実感することが、半世紀生きてきた中で幾度もありました。親は、金銭的・社会的自立のサポートもそうですが、精神的自立を促すべきだと思います。多分、貧困層から抜け出した人たちは、この辺を親子共に、又はどちらかがこれを十分に認識して努力を重ねたのでしょう。だから、「人生、上手くいかない」と思っている人は、周囲や環境よりも自身の日常やこれまでの生き方を考え、言動を改めてみてはどうでしょうか?何かが変わり始めるかもしれませんよ。

 最後になりましたが、新型コロナウィルスで日本人の度量の狭さが露見しました。フェイクに踊らされて、トイレットペーパーを買い占めにする、ドラッグストアでマスク販売が出来ないと、そこのスタッフに文句を言うのも同じレベルの人間たちです。また、公共交通機関を利用していて、咳をしただけで責めるのは可笑しいと思います。「花粉症です」とか「喘息です」とか表示する必要のない寛容な国(国民)になって欲しいです。でもこれは、咳をする側にも配慮は必要だとは思います。



3月タイムナウ  岩根
Keyword現代の日本(国民)