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 さぁ、いよいよ新しい年が始まりました。まずは、毎年恒例となっている抱負からお伝えします。公的には、「組織再生」に今年も工夫と努力を重ねて取り組みます。昨年は、予期せぬ医事課編成と改革から始めることになりました。心配しましたが、今では早くて正確な診療報酬請求ができ、診断書などもあまり滞ることなくお渡しできるようになりました。驚くことに、レセ(診療報酬請求)中でも彼らは残業を殆どしていません。まだまだ、万全ではありませんが、「雨降って地固まる」となりつつあります。個人の抱負は「怠けはしないけど無理もしない」にしました。簡単ではありますが、これが今年の抱負です。今年も、皆さんにとって実りある1年になることを信じて年始の挨拶にかえさせて頂きます。

 ここで、新年ですが厳しいお話をしなければなりません。今まさに人類は文明史の転換期を迎えているように思います。民主主義の強みと弱みを知り、各国や各々がこれと対峙して克服していかなければ世界の混乱はおさまりません。大国の覇権争いを始めとする各問題は、現代社会の幼児化が起因していて、これは自己本位な人間で形成された国が増えた結果です。日本の経済成長を支えてきた「労働の尊厳・責任と義務」が失われていくのもここに全ての原因があると言っても過言ではありません。

 ここで、開院10周年記念誌に載せた私の文章を一部紹介します。「ま心で働いた時、必ず喜びがわく。自分の只今ついている仕事の尊さを悟って、懸命に働く時、自然に与えられる楽しみ、これは何物にも替えることの出来ぬ人生の喜びである。最高至上の歓喜である。」です。金銭で受ける報酬には多少があり、不公平もありますが自然にして当然受ける「喜びや充実感」は、必ず働きに比例してついてきます。これこそが、幸せの原点だと思います。

 最後に医療のお話です。リハビリテーション(以下リハ)が必要になった際の経過のご説明をします。リハは、急性期(発症~2,3週間)と回復期(1~4ヵ月程度)、そし維持期(発症後4~6ヵ月以降)の3段階におおむね分類されます。急性期で治療を終えても、医学的・社会的・心理的なサポートが必要な場合、回復期の病院(病棟)に入院して治療やリハを継続します。回復期の入院期間は、疾患などで違いますが入院日から3~6ヵ月と定められています。この間、集中的なリハ(1日最大3時間)を受け、心身の回復や社会に戻る能力などを取り戻します。最近では、短期入院が推奨されていて評価されるので、患者さんもスタッフも大変です。私たちは、この限られた期間に最善のリハが提供できるように、日々努力と工夫を重ね、退院後の生活も見据えたアプローチや生活の再構築、住宅訪問を積極的に行い患者さんの安心・安全なくらしを支えます。大切な事なので、知っておいてください。



1月タイムナウ 岩根

Keyword:今年の抱負