インフォメーション 〜time now〜

立春を迎え、日を追うごとに春めいてくるかと期待しておりましたが、寒い日が続いています。今頃になって当院では、スタッフの家族(子供)がインフルエンザに罹り、感染が危惧されています。予防をしても「絶対」ではありませんから、仕方ないですね。 

 今回の話題はやはり診療報酬改訂ですよね。皆さんも対応に追われていることと容易に想像がつきます。厳しい医療情勢は、変わらないですね(ごく一部の分野は報われていますが…)。対象者にとって必要であるリハビリテーションの継続も困難になりつつあります。本来必要なことを削減していかなくてはならない医療費の高騰、しかし、物事の本質を見失っては、日本の未来は暗礁に乗り上げてしまうでしょう。何故なら日本の経済発展は、日本人の健康を支える国民皆保険や保健制度、そして何より良質な医療の提供があってからこそ可能だったのですから、とはいうものの無駄な医療費の削減は大切なことだと私も認識しています。でも、何を無駄だと決めるのかは、各々の立場で違うということを、各々が理解しておくことが肝要で公平でなければならないと思います。
この診療報酬改訂の対応策等の詳細は別にして、「私がすごい!」とスタッフを見て思ったのは、一般のスタッフの大半が、各々で勉強して対策を練り持ちより話し合っていることです。まぁ、常日頃より院長から政治・経済や医療情勢については話を聞かされ、勉強させられていますからね、必然なのかもしれませんが…すごいですよね。病院全体で様々な問題に力を合わせて乗り越えていく姿勢(体制)を目のあたりにして、院長をはじめスタッフには感謝してもしきれません。ちなみに、病棟の看護師はベッド稼働率が下がると皆が心配してくれます(卒後2年くらいの看護師までもがチェックしています)。これだけではありません!診療報酬の請求漏れも各々が担当して、請求漏れがないようにチェックしています。これにより、医事とダブルでチェックすることになります。看護計画の立案から追加・修正も自分達で鑑査(監査?)しています。これは、人員に余裕がなければ出来ない事ですよね。当たり前です!!たった22床しかない一般病棟にあの矛盾した72時間ルールのお陰で16名もの看護師を配置していますから!!(すみません…ついムキになり話がそれましたので元に戻します)カンファレンスでもスタッフ全員が発言し、活発な意見討議が繰り広げられています!!当院の看護師達は、まだまだ完璧ではありませんが、狭義ではなく広義な意味で自律(立)してきていると思われます。組織依存型ではなく、組織を大切にしながらも自分達のやりたい看護、働きたい職場づくりを自分達のアイディアや考えでやっているのですから頼もしい限りです。この先が楽しみでなりません。10年、20年後そして更なる未来への可能性は無限大ですね。本当に頑張って欲しいです。
私は、現在あるプロジェクトを任されており医療職に限らず様々な職業や立場の方々とお会いしてお話をする機会が増えました。自分の職業に熱意を持たれ見識のある方からは、『否定せずに、人の話をまずじっくり聞く』ということを教えて頂きました。私も、努力していきたいと思いました。有り難うございます。

平成24年 2月29日 岩根美紀