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 10月に入り、日本も涼しくなりました。ただ、温度差がありますので体調管理を十分にして風邪など引かないようにご自愛下さい。

 ノーベル賞!! 日本人、またまたやりましたね。京都大学特別教授の本庶先生が、ノーベル生理学医学賞を受賞されました。先生の研究は、がん治療に画期的な発見でした。簡単に説明すると、免疫細胞(PD-1)のブレーキを外して、がん細胞を攻撃するように開発したのが、オプジーボ(がん免疫治療薬)です。癌には様々な型がありますので、全ての癌に効くという訳ではありませんが、がん治療に光明を射し患者さんが救われるのは間違いありません。本庶先生は、外交官になるか弁護士になるか、それとも医師かと進路を考えたそうです。国際社会での日本の存在を考えると「あまり大きなことは出来そうにない」と外交官になるのを諦め、弁護士は「人を助けるのに限りがある」と選択せず、最終的には、野口英世先生に惹かれ「病気の発見をしたい」と思い医師になったそうです。先生には、大切にしている「6つのC」があるそうです。『Curiosity(好奇心)を大切に、Courage(勇気)を持って、困難な問題にChallenge(挑戦)し、必ずできるというConfidence(確信)を持ち、全精力をConcentrate(集中)させ諦めずにContinuation(継続)する』ことだそうです。そこには、先生の「どうせ一生をかけるとしたら、リスクが高くても自分がやりたいことをやるべきだ」「目標は難しければ難しいほど魅力がある」という気概、そして「誰もが見向きもしないような石ころを拾い上げてダイアモンドであるというふうに仕上げていく」という強い信念が垣間見えます。凡人は、早急な結果だけを求めてしまい邁進することや継続する事がなかなか出来ません。そこが偉人となる人との一番の違いですね。

 こんな私にも人生訓があります。まず、『子供に教育を遺す』です。別に有名大学を卒業しなくてもよいのです。その子が望む仕事を一生続けられるように、学や資格を持たせるという意です。そして、『心の目で見て、理性で判断する』です。これは、一時の感情に流されず、俯瞰的第三者でも納得できる答えを導き出す努力をするという事です。でも、人情を挟んでもよいとは思いますし、現時点(現代)では、慣例の無いことだとしても、未来を見据えた恥じない選択をする事もあって然りです。

 さて、今月「全員野球内閣」が発足し本格始動しました。素人ながらにも「大丈夫?」と思ってしまいましたが、国や国民の生活が少しでも改善し未来に繋がるようになればいいですね。今後、「人生100年時代」、「人口減少」、「国防」に「経済・産業の拡大」が大きな課題となるでしょう。来年から消費税が10%に上がりますが、社会保障を考えただけでも追いつかないと容易に解ります。これから、国民が一丸となって考えなければなりません。

 最後に、米国と中国が、南シナ海で衝突しそうになりましたね。諜報活動でも米中は揉めています。衝突回避は、できるのでしょうか?現代の戦争は、「ドン・パチ」ではなく経済やサイバーです。ある意味、これって第3の冷戦じゃないですかね? 怖いですね。どちらも軍事力があり、人口も多く指導者が偏り過ぎていますからね。しかも、強気な国です。現段階や時代ではなく、数十年後にも、万人に通じる性善説であって頂きたいものです。サウジアラビアの記者の事件もそうですよね。各国(アメリカ・トルコ・サウジアラビア)の思惑が交差していますが、情報を各国の都合や国益の為にコントロールせずに、真実を明らかにして頂きたいです。色々考えると、消費社会だけが先進国の示す道標ではないと思います。キチンと向き合い考えなければならない時期に来ていると思います。


Keyword:先進国の在り方

平成30年10月タイムナウ 岩根美紀