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 皆さんこんにちは。今回担当させて頂くことになりました、どんぐりの杜クリニックリハビリテーション部臨床心理士の兼武です。朝、夕の風が心地よい季節になってきました。気温差があるため、体調に気をつけないとならないと感じる今日この頃です。

 さて、私の所属するどんぐりの杜クリニックでは、日々たくさんのお子さんがやってきます。言葉の遅れや発達面の偏り、高次脳機能障害、不登校など子どもたちが抱える問題は様々です。中でも一番多いのは、落ち着きのなさや体の不器用さ、こだわりの強さなどの発達面の偏りを抱えたお子さんの相談です。

 最近は、「アスペルガー障害」や「大人のADHD」などTVや本で取り上げられることも多く、「発達障害」と言う言葉を耳にしたことがある方も多いかもしれません。「発達障害」と言われると、日常とは遠い言葉のように感じます。しかし、私たちも「真面目で言われたことをきちんとやり遂げるけれど、融通が利かないところがある」、「ムードメーカーだけれど、うっかり屋でミスが多い」など、様々な特性を持っているものだと感じます。職業生活や家庭生活の中で、皆さんもそれぞれに特性に対して、自分なりに工夫をしながら生活をされているのではないでしょうか。私たちの仕事は、そのような工夫をまだ自分では思いつかないお子さんが、もう少し楽しく毎日過ごすことや、苦手だったこと(話すことや体を動かすこと、人と関わることなど)を練習して、知らなかった喜びを感じるようにお手伝いすることなのかもしれないと感じています。

 今年度の7月より、どんぐりの杜クリニックに新しい棟ができ、受け入れられるお子さんの枠も少しずつ広がっているところです。まだまだ試行錯誤しながら、慌ただしい日々を送っていますが、子どもたちの姿に元気をもらいながら、日々を過ごしています。何かの折にどんぐりの杜に来られた際に、個性豊かな子ども達、スタッフの元気な様子を垣間見る事もあるかもしれません。その時には、ご理解の基、温かく見守ってもらえれば幸いです。

平成29年9月タイムナウ どんぐりの杜クリニック リハビリテーション部 臨床心理士 兼武明理